第58回 NMR討論会(2019)

チュートリアルコース

毎年好評いただいているチュートリアルコースを、本年も3名の先生方をお招きして討論会に先立ち開催いたします。本チュートリアルコースは、学生・若手研究者を対象としていますが、どなたでも参加いただけます。参加費は無料です。奮ってご参加いただきますようご案内申し上げます。

日時
2019年11月6日(水)13:00-17:50(受付開始:12:30-)
会場
川崎市コンベンションホール ホールA
〒211-0063 神奈川県川崎市中原区小杉町2丁目276番地1
パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン タワーズ イースト2階
申し込みフォーム
https://form.run/@58nmr-tutorial
※申込専用フォーム(外部)へ移動します。
申し込み締め切り
2019年10月31日(木)
問い合わせ先
八木宏昌(チュートリアル担当)
hiromasa.yagi[at]riken.jp ※[at]を@に置き換えてください

プログラム

13:00-14:30
田中 秀幸 先生(産業技術総合研究所 計量標準総合センター)
「測定の不確かさ評価についての初歩」
近年試験所認定の拡大とともに、不確かさ評価の重要性が増してきております。また,海外の論文誌では測定結果とともに不確かさも表記するように、との指摘がされることも増えてまいりました。そこで本講演では、なぜ不確かさが必要となったのか、不確かさとは何か、誤差との違いということから不確かさ評価の概要を説明し、定量NMRの測定の不確かさについて簡単に解説いたします。
14:40-16:10
犬飼 宗弘 先生(徳島大学大学院 社会産業理工学研究部)
「錯体結晶の固体NMR」
近年、金属イオンと有機配位子から組み上がる無限骨格構造を持つ錯体結晶(配位高分子や金属有機骨格体とも呼ばれる)は、ガスの分離・貯蔵材料やイオン伝導体として優れた機能を有しており、次世代の機能性材料として注目されています。本講演では、結晶性固体の固体NMR測定に興味があるNMR初心者を対象に、錯体結晶の固体NMR解析例を紹介します。一般的な錯体結晶の構造解析の方法として、単結晶X線回折が挙げられます。しかし、X線解析によって得られる結晶構造は、あくまでモデルであり、かつ平均構造です。固体NMR解析によって得られた結晶骨格の運動挙動や局所構造の変化に関する情報を、結晶構造に付け加えることにより、動的な結晶構造の解析が可能となります。X線回折やX線吸収微細構造などのオーソドックスの分光法と固体NMR分光法を組み合わせた動的な結晶構造の解析例、およびそれら動的な結晶構造が引き起こすプロトン伝導や二酸化炭素貯蔵能の機構解明の研究例を話します。
16:20-17:50
寺尾 武彦 先生(京都大学 名誉教授)
「NMR を創った人たち: 第1話 夜明け前
 2. Rabi の分子線 NMR の成功と Gorter の凝縮系 NMR の失敗」
教科書では、長年にわたって積み重ねられた多数の研究成果が系統的に整理され、簡潔に淡々と記述されていて、学問が創られた背景にある含蓄に富んだ話はすっかり削ぎ落とされている。しかし、先人たちが歴史的な研究に取り掛かったきっかけや鍵となるアイデアの着想の経緯、あるいは回り道やつまずきなど創造の過程で辿った軌跡を知ることは、我々にとって間違いなく貴重な財産になるであろう。そのためには、研究を行なった本人の経歴や人物像、研究が行なわれた時代背景、研究環境、周辺の人々の関わりや反応など、学問が創られるに至った状況を様々な角度から知ることも極めて重要である。本講演では、時代を画した研究を行った人物にスポットを当てて、できる限りその研究が成功するに至った道のりや、研究が行われた現場を、様々な文脈において多面的に蘇らせる。うまくいけば、おそらくはその人物の人間性や生き方に根ざしているであろう、研究に対する姿勢やものの考え方、奥深い想いが浮かび上がってくるかも知れない。その試みを通して、研究者として歩み出した若い人たちに、“科学する” とはどういうことなのかを物語全体から感じ取ってもらえれることを願っている。今回は、一昨年に引き続き Bloch と Purcell に先立って NMR を試みた Rabi と Gorter について話す。
事務局
第58回NMR討論会事務局
〒230-0045 神奈川県横浜市鶴見区末広町1-7-22 国立研究開発法人理化学研究所内
電話:045-503-9203
E-mail:58nmr2019[at]ml.riken.jp ※[at]を@に置き換えてください
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